竹の谷蔓牛活用推進協議会
竹の谷つる

絵本「竹の谷のつる」出版されました!!

人と牛が一緒に田畑を耕し、家に帰れば同じ屋根の下で生活し、
家族の様に暮らしていた時代の「牛と人々の絆」のお話。

絵 本:本田哲也
発行所:開港舎
発売所:河出書房新社
制作依頼:岡山県新見市
協 力:竹の谷蔓牛活用推進協議会

◆モチーフになったのは「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」

 江戸時代、難波(浪花)元助・千代平親子は、阿賀郡新郷村大字釜字竹の谷(現岡山県新見市神郷釜村)で、牛の改良に力を注ぎ、体格の良い牛を産出しました。その牛たちは「竹の谷蔓牛」と呼ばれました。蔓牛というのは優れた系統の牛のことで、竹の谷蔓牛は日本で最も古い蔓牛と言われています。

岡山県新見市

◆蔓牛(つるうし)とは

 中国山地に生きた人びとにとって、牛たちは日々の生活に欠かせない動物でした。お米をつくる田んぼを耕したり、重い荷物を運んだり糞もたいせつな肥料となって実り豊かな土にしてくれます。命をいただき、美味しいお肉にもなりました。中国山地は「たたら」と呼ばれる鉄づくりも盛んな地です。できあがった鉄を運ぶのも牛たちのお仕事。人びとは、牛を宝として、近くの山々に放牧しながら、たいせつに育てました。愛情たっぷりに育った牛たちは、からだが強くて性格はやさしく、なによりも働きものでした。そんな両親から脈々と流れるすぐれた血を引き継ぐ牛たちを、「つる牛」と呼びます。

島根大学 准教授
板垣 貴志

◆絵本作家

本田哲也先生

本 田 哲 也(ほんだ てつや)

 1951年、北海道生まれ。
 自然や動物たちの世界に魅せられて絵を描き続ける。著書に「なきうさぎの山」「海をわたるしかたち」「エトピリカの海」「こぐまの森」(偕成社)「ビウカ湿原のゆきうさぎ」(河出書房新社)「トカプチのめぐみ」(山と渓谷社)「どさんこうまのはる」(ベネッセ)「どさんこうまのふゆ」(ベネッセ/芸文社)など。どさんこうまのシリーズはアメリカ、カナダ、韓国などで翻訳出版されている。
 私生活では、野菜の自然栽培を中心にエネルギーを含め自給自足生活を続けている。北海道上川郡清水町在住。

◆取材の様子

ほんだ先生は、住まいのある北海道から、なんども新見市を訪れ、四季折々の新見市内の景色や、牛の生活を取材。宿泊先のホテルをアトリエに制作をされました。

竹の谷蔓牛活用推進協議会は、微力ながら絵本作成に協力いたしました。
すばらしい、絵本を作成頂きました「新見市、本田哲也先生、開港舎」様に感謝申し上げます。

上部へスクロール